クラウドワークスやランサーズでライティングの仕事を探していると、以下のような文章を見かけませんか?
・「募集条件:SEOを意識した記事の執筆経験がある人」
ライターデビューしたばかりだと、SEOとは何なのか、全く分からないという人も多いでしょう。
(SEOって何かよくわからないし、難しそう…)と「SEO」の表記があるお仕事をさけがちになっていませんか?
もしそのような理由でSEOについて学ぶことを避けているのなら、ものすごく勿体ないですよ!
なぜなら、SEOはコツをつかめばすぐに使いこなせるようになり、理解しておくことで仕事の受注率を大幅に上げることができるからです。
これからライターとして仕事をしていくのであれば、SEO対策はライティングと切っても切れない関係にあります。(難しそう・・・)と尻込みせずに一緒に勉強してみましょう。
この記事では、SEO対策がすぐできるようになる即戦力のポイントを含めて、以下について解説します。
・SEO対策記事を書くときに抑えるべきポイント
紹介するポイントを押さえてSEO記事を書けるようになれば、文字単価を一気に上げることも夢ではありません。私も実際に、SEO対策ができるアピールをしたら受注案件が一気に増えました!
SEOについて中学生でも分かるように基本から説明するので、ぜひご覧ください。
そもそもSEOって何?
SEOとは”Search Engine Optimization”の頭文字をとった略であり、和訳は”検索エンジン最適化”です。
検索結果でサイトを上位に表示するための取り組みを「SEO対策」と呼びます。
なぜSEO対策がライティングで重要なの?
SEO対策がライティングで重要な理由は、記事が検索上位に表示されることで、記事内で紹介している商品が売れたり、広告収入が入ったりして、サイトの利益が上がるからです。
ネットで調べ物をする時、多くの人はGoogle(グーグル)やYahoo!(ヤフー)で検索しますよね。
例えば、「新しいパソコンが欲しいな・・・でも、今はいろんなパソコンがあるから何を選べば良いんだろう?」と思えば、「パソコン 選び方」や「2022年 おすすめ パソコン」などをYahoo!やGoogleで検索するのではないでしょうか?
そして、検索結果に表示された一番上のサイトから見ていきますよね。
つまり、検索結果のページの上部に現れるサイトほど多くの人に見られるということになります。
webサイトはインターネット上のお店です。サイトで紹介する商品が売れたり、広告収入を得ているブログなら、広告収入が多く入ってきたりすることでサイトの持ち主は収入を得ています。
例えば現実の服屋さんで、どんなに素敵な服を売っていても、お店の宣伝が足らずお客さんがお店に来なければ当然売れませんよね。
それと同じく、どんなによい内容のサイトでもお客さん=ネットユーザーが見てくれなければ、サイトで紹介する商品が売れなかったり、広告料が入らなかったりするので意味がないのです。
つまり、SEO対策によってサイトを検索結果で上位に表示されるようにする→サイトを見る人が増える→お金がもうかるということです。
SEO対策ができるメリットとは?
SEO対策記事が書けると、以下のメリットがあります。
・独立してサイト運営を始めた場合、儲けやすくなる
SEO対策ができることにデメリットは1つもないので、ぜひ知識を得ておきましょう。
SEO対策の基本
SEO対策の基本は、検索エンジンのシェア1位であるGoogleから高評価を得ることです。
(出典:検索エンジンマニア)
2位のYahoo!は23.51%で、全体の約1/4を占めています。しかし、Yahoo!は独自の「Yahoo!知恵袋」などの検索結果を除き、基本的にGoogleの検索エンジンを借りているので、結果的にGoogleが検索エンジンで90%以上のシェアをほこっているのです。
つまり、ネットユーザーの90%が使っている、Googleから高評価を得て、検索上位に立つことがSEO対策で重要ということになります。他の10%の検索エンジンでトップに立っても人は集まりませんからね。
Googleからの高評価を得るためには?
Googleから高評価を得るためには、Googleの理念である、「ユーザーファースト(全てはユーザーのため)」に沿った記事を書くことが重要です。
何か知りたいことがあって、Googleで検索した時、ユーザーが欲しい情報や確かな情報を検索結果として表示されなれば、ユーザーは不満に思い、Googleで検索すること、つまりGoogleの利用を止めてしまいます。
そのため、Googleはよりユーザーに有益かつ、確かな情報を提供しているサイトを検索上位に表示するのです。
Googleが高評価を与えるポイントは変化してきている
実は少し前までのSEO対策では、以下のポイントを抑えていることが重視されていました。
・検索に引っかかりやすくするため、とにかく検索キーワードを埋め込む
・Googleが「文字数が多いサイト」に高評価を与える傾向にあったため、とにかく長い記事を書くこと
しかし、くどいくらいにキーワードが出てきたり、文字数を稼ぐために回りくどい言い回しが多かったりする記事は読みづらく、ユーザーにやさしくありません。
こういったユーザーファーストではない記事は、現在ではむしろ評価が下がる要因になっています。
では、どのような記事を書けばユーザーファーストになるのか。次の見出しから具体的なポイントを解説します。
SEO記事を書くポイント:タイトル編
タイトルとは、記事の中身を一目で知るためのもの。Googleではタイトルを超重要視しています!
タイトルのSEO対策としては、以下が挙げられます。
・初めの方にキーワードを入れる・サジェストワードも入れられればなおgood♪
・他メディアと近すぎず遠すぎずを意識する
この3つのポイントを詳しく説明しますね。
①タイトルは32~35文字以内
タイトルの文字数がなぜ32~35文字以内にするべきかというと、ウェブ上での表示が切れてしまう恐れがあるからです。ウェブ上では検索結果を表示する時、タイトルは32文字程度までしか表示されず、残りは「…」で省略されてしまうのです。
例えば、「りんご レシピ」というキーワードで下記のようなタイトルがあったとします。
「秋にぴったり!甘くておいしいりんご!たくさんもらったときのおすすめの料理やお菓子の作り方を大公開!」
こちらは全部で49文字なので、32文字程度までしか表示されないウェブ上では以下の表示になってしまいます。
「秋にぴったり!甘くておいしいりんご!たくさんもらったときのおすす…」
これではどんな内容が書いてあるのかさっぱりわかりませんよね。そのため、タイトルは32~35文字におさえる必要があるのです。
ちなみに短い場合は問題はありませんが、「りんごのレシピ5選」ではなんだか味気ないですよね。読者の興味を引く、キャッチーな言葉も入れることを心がけましょう。
②キーワードは先頭に・サジェストワードも入れる
メインキーワードはなるべく前の方に持ってきましょう。その方がGoogleから高評価を受けやすくなります。
例えば、①の例の
「秋にぴったり!甘くておいしいりんご!たくさん頂いたときのおすすめの料理やお菓子の作り方を大公開!」
を直すのなら、キーワードは「りんご レシピ」なので、
「りんごのレシピ5選!保存力高めで簡単な料理やお菓子を大公開!」
という感じです。
そして、サジェストワードも入れるとより良くなります。サジェストとは”予測表示”という意味です。
Googleで、例えば「SEO」と調べようとして検索ボックスに「SEO」と入力したら、「SEO 対策」「SEO チェキ」などの言葉が予測として出てきますよね。それがサジェストワードです。
サジェストワードは、調べたキーワードと一緒に調べられる可能性が高い言葉であり、ユーザーのニーズが隠れています。
ユーザーのニーズが隠れているサジェストワードも組み込んでいくことで、Googleから「ユーザーファーストな記事だ!」と認められやすくなり、上位表示されやすくなるというわけです。
ちなみに、先ほどの「りんごのレシピ5選!保存力高めで簡単な料理やお菓子を大公開!」というタイトルにもサジェストワードの「簡単」「お菓子」という言葉を入れてあります。
③他メディアに近すぎず遠すぎずを意識する
検索上位記事のタイトルは、魅力的だからこそ上位になっていると考えられます。
しかし、当たり前ですが魅力的だからと言って、ほぼ同じのタイトルでは盗作になってしまいます。
上位サイトのタイトルを参考にする際は、よく使われている言葉を見つけ出して入れるくらいにしましょう。
例えば、「りんご 甘い 種類」がキーワードと仮定して調べてみると、以下の検索結果になりました。
この画像にあるタイトルを見てみると、「選び方」や「見分け方」という言葉がタイトルやサイトの説明欄部分にあります。
なので、「りんご 甘い 種類」で書くとする記事にタイトルを付けると
「甘いりんごの種類とは?おいしいりんごの選び方や見分け方も紹介!」
という感じがベストです。
SEO対策ばっちりの記事を書くポイント:見出し編
見出しは記事の骨組みであり、基礎の部分です。
見出しの内容や順番はSEOにも深く関わってきますので、見出しの良し悪しで記事全体の良し悪しが決まると言っても過言ではありません!
・タイトルと見出しの順番を合わせる
以上2点の見出しのSEO対策ポイントを説明します。
①見出しにもサジェストワードを入れる
こちらは先ほどタイトル編の②でも紹介したことと同じ理由です。サジェストワードとは読者のニーズが隠れたワードであり、読者が知りたい情報が詰まっています。
そのため、見出しにもサジェストワードをしっかり組み込むことで記事の評価を上げることができるのです。
②タイトルと見出しの順番を合わせる
SEO対策ではタイトルと見出しの順番を合わせることも重要です。
見た人が「期待外れ」「知りたい情報が見にくい…」と感じる記事は、ユーザーファーストではありません。つまり、Googleからの評価も低いということです。
ユーザーファーストの記事を書くには、キーワードで調べる読者の気持ちになって考え、読者が一番望むことを最初に持ってくることが大切なのです。
SEO対策ばっちりの記事を書くポイント:本文編
ここまでタイトル・見出しのSEO対策を解説してきました。
見出しの部分では「見出しの良し悪しで記事全体の良し悪しが決まると言っても過言ではありません!」と書きましたが、もちろん本文も重要なポイントです。
ここでは本文のSEO対策として、以下のポイントを解説します。
・本文中にもキーワード・サジェストワードを盛り込む
①オリジナル要素を入れる
Googleが記事を評価する上で重要なポイントのひとつが”オリジナリティ”です。
オリジナリティが高い記事は高評価を得やすく、検索上位に上がれる確率が高まります。では、どのようにオリジナリティを出すかというと、記事に“自分の経験・考察を含める”ことがポイントです。
それが難しい場合、検索上位記事では触れていないけれど、下位(検索結果ページの3~4ページ以降)では触れている内容を盛り込むことでもオリジナリティを出すことができます。
②本文中にもキーワード・サジェストワードを盛り込む
SEO対策では、本文にもキーワードやサジェストワードを入れることで上位検索されやすくなります。では、どのくらい入れれば良いかというと、実は明確な答えはありません。
また、クライアントがあらかじめ「〇〇個以上はキーワードを入れて欲しい」と要求してくる場合もあります。その場合は、クライアントの指示に従いましょう。
もし、クライアントからの指示が無いなど、何個キーワードを入れれば良いのか分からないという場合、基本的には全体の文字数の1~10%が適切と言われています。
なぜ、1から10%の大幅な差があるのかというと、キーワードによって上位の取りやすさ、競合サイトの多さなどに差があるからです。
そこで、どんなキーワードでも調べやすいのが無料ツールの「SEOチェキ」です。
このサイトではキーワードの使用率を調べたいサイトのURLを入れてチェックボタンを押すだけで、どのくらいの割合いでキーワードが使われているのかが分かるので、とても便利です。
このサイトを参考に、上位検索結果のサイトをいくつかチェックをかけ、平均値に近い割合でキーワードを盛り込みましょう。
まとめ
今回はライティングにおいて重要なSEO対策について説明しました。いきなり「SEO対策」と言われても、どうすれば良いのか分からないので、難しそうと感じるかもしれません。
しかし、コツを少しずつ分けて理解していけば、実は難しいことでは無いのです。
さらに「○○をしないとSEO対策とは言えない!」というような厳密な決まりも無いので、SEOについて最低限の理解があり、記事にある程度活かせるのなら、それはもうSEO対策できるも当然なのです。
SEO対策はネットのシステムの移り変わりにより、定義が変化することも珍しくありません。
そのため、日々SEOについて勉強することは大切ですが、決して難しいものではないのです。
今回の記事でSEOとは何かを理解できたのであれば、クラウドワークスやランサーズなどのプロフィール欄で「SEO対策記事書けます」と堂々と宣言できるでしょう。
SEO対策が出来ると依頼数の増加効果も高いので、ぜひアピールを試してみてくださいね!
コメント