大雨で増水した川で溺れたフリをして、警察と消防を出動させたとして、静岡市葵区の自称ユーチューバーの男(34)が、軽犯罪法違反(業務妨害)の疑いで静岡区検に書類送検されました。男は「(動画の)再生回数を稼ぎたかった」と話しているとのこと。
男が事件を起こした日は、先月3日。熱海で大規模な土石流災害が起きており、死者も出ています。そんな日に溺れたふりをして周りに迷惑をかけていたなんて、とんでもないことですよね。今回は事件を起こしたユーチューバーは誰なのか、名前や顔画像を徹底調査しました。
さらに調査を重ねた結果、藁科川では過去にも迷惑な水難事故があったのです。そちらの事件についてもご紹介します。
【事故を自作自演】事件概要
静岡中央署の調べによると、男は先月3日の午前11時30分ごろ、大雨で増水している葵区の藁科川に飛び込み、警察や消防合わせて40人を出動させ、業務妨害をした疑いが持たれています。
男はシュノーケルと子供用の浮き輪を身に着けて川に飛び込み、10分ほど流されましたが、身の危険を感じて警察が到着する前に自力で岸に這い上がったということです。
「荒れてる川に飛び込めばテレビに撮影され、自分の動画サイトの再生回数が稼げると思った」と話しているとのことです。
事件を起こしたYouTuberは誰?名前や顔画像は?
何とも迷惑な事件を引き起こした自称ユーチューバーの男とは、どのような人物なのでしょうか。
名前 | 不明 |
年齢 | 34歳 |
住所 | 静岡市葵区 |
職業 | 自称YouTuber |
こちら調べてみましたが、名前や顔画像、動画チャンネルは特定できませんでした。
今後、新たな情報が確認でき次第発表します。
自称YouTuberの男は今後どうなる?
今回の件で警察は「起訴を含める「厳重処分」の意見」を付けたとのこと。今後この男にはどのような罰が下る可能性があるのでしょうか。
調べてみたところ、実は書類送検や身柄送検は、検察官による起訴・不起訴の判断を受けるために検察官に送致する手続きであり、送検されたからといって必ず起訴されるわけではありません。
そして判断するのは警察ではなく、あくまで検察官です。しかし、判断に当たって警察の意見を参考にもしています。この意見が「処分に関する意見」なのです。
「厳重処分」とは、「警察としては起訴して欲しい」という意味合いであるので、今後起訴されてしかるべき罰が下る可能性が高いと考えられます。
もし起訴された場合、軽犯罪法違反の刑罰は「拘留」または「科料」です。拘留の場合は、1日以上30日未満の期間、刑事施設に拘束されます。
そして、科料が下された場合は、1000円以上1万円未満の範囲で金銭を徴収されることになります。
どちらも、今回の騒動の内容から考えると軽く感じてしまいますよね…。なんにせよ、男には十分に反省してもらいたいものです。
ネットの声
「犯罪を犯すことで再生数を稼ぐYoutuberはアカウントがある限りこういう行動をするので個人情報に紐づけて永久アカウントBANをする処置をもっとやっていったほうが良い」
「その日がどんな状況だったか。あちこちでsosで大変な被害だったぞ。業務妨害で済む問題ではない。」
「情けない34歳・・・
迷惑YouTuberの仲間入りだ。
逮捕されても罰金か初犯不起訴か、最悪でも執行猶予だ。
一番与えられ苦しいのは、YouTubeなどに投稿できなくなる事だろう。
運営側も罰則ありきの利用規約を作成しないとこの手の迷惑YouTuberはなくならない・・・」「誰かが助けに入ってその方がもし溺れて亡くなっていたらどう責任が取れるのか。
こんなバカのために消防や救急隊員が出動して、本当に助けが必要な人のところへ助けに行けなかったらどうなってたか。
バカは目先のことと自分のことしか考えない。だからYouTuberは嫌われる。みんな視聴しなければこんな奴らは勝手に滅びていく。」
(引用:Yahoo!ニュース)
YouTuberの在り方について問う声も多く見られました。
ほとんどのYouTuberは真面目に楽しい動画を提供してくれています。しかし、今回の男のような、一部の迷惑系YouTuberのせいでYouTuberの全てが悪いように言われてしまうのは残念なことですよね。
事件が起きた藁科川はどこ?
事件が起きた藁科川はこちらです。
騒動のあった葵区と駿河苦の一部を流れる一級河川で、木枯森(こがらしのもり)と呼ばれる川中島(中州)があることが特徴です。
この川中島は、清少納言の枕草子にも記されているほどで、昔からその美しい景色は人々に愛されていたようです。
藁科川では2000年にも迷惑な水難事故が発生していた!
男が撮影した動画について調べてみたところ、見つかりませんでした。恐らく、迷惑行為をしたことで投稿不可となったと思われます。
その代わり、なんと藁科川では2000年8月にも、若者による迷惑な水難事故が起きていたことが明らかになりました。
騒動の内容は、前日からの大雨で増水した藁科川の中州に9人の若者が取り残され、消防に救助されたというもの。
なんと若者たちは、救出後に記者から「これだけ迷惑をかけたんですけど、消防の人に何か言うことはありませんか?」とインタビューを受けた際、「勝手に来たんだろ!俺たち勝手に帰れた!」などと暴言を吐いたと言うのです。
さらに記者を突き飛ばしたなどの暴行を加えたとして、17歳と19歳の少年2人が逮捕されました。
もしも消防が来なければ、彼らは濁流に飲まれていた可能性もあるのに、とんでもないことですね…。
まとめ
YouTubeなどの動画サイトで、注目を集めようと自作自演や危険行為をする人は後を絶ちません。
今回の男も含め、危険であったり、非常識であったりする迷惑行為をする人は、自分の行為を振り返ってぜひ反省してもらいたいものです。
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